中国人社員の動機付けと教育(2)｜中国の現地化を進めたい

中国人従業員に「発展空間」を感じてもらうためには、研修参加の機会を与える事が効果的です。この際、参加者には強制的に参加させられている印象を植え付けないため、参加意義と期待事項を伝える事が重要です。また可能であれば、中国人従業員に能動的な参加を促すと良いでしょう。例えば「○○や△△といった研修がある。自分に必要と思うテーマの研修があれば参加して良い。ただし、参加するからには学んだ内容を消化して、後日社内で他社員に対して共有するように。」といったような提示の仕方が効果的です。

このような動機付けをしつつ、必要な知識やスキルを社員に習得してもらいます。研修の際には、実務と連動する形で学んでもらう事が有効です。研修で学んだことが単なる知識ではなく、自分の仕事や会社の将来に大きく関わっている事を意識してもらうためです。テーマとしては、「論理的思考」や「マネジメント」、「問題解決能力向上」などが挙げられるでしょう。

動機付けのためには、「企業理念や会社の方針への共鳴」を促進する事も重要です。これは二つ目のポイントの中でご紹介します。